トイレ理論
観光地での課題を俯瞰的にとらえるために、トイレ理論を作りました。
(注意:トイレは観光地の縮図として取り上げましたが、トイレに関する分析ではありません。)
上記のイラストでは、住民の満足度低下・観光客の満足度低下・施設や環境の悪化等が起きております。これらの課題の根源は、「混雑」です。混雑していなければ、個別に対応することができた可能性はありましたが、混雑により個別の悪い状況が呼応し、悪循環を生みます。
混雑というのは、単純に施設の容量不足・整備不足です。なので、トラブルが起きて当然です。
その空間を改善する手段は2つです。施設(=観光地)を変えること、人(=観光地に集う人)が対応すること、です。
大前提として、1つめの観光地を適切な状態に改変することは必要不可欠です。しかし、状況変化の激しい観光地では、必ずしも観光地整備が常に間に合うとは限りません。過渡期的観光地が多く存在するのが実情です。
では、その不足状態においても、地域の生活や文化は守られ、楽しい観光も実現するには、どうしたらいいのか。それは、人だと思うのです。
人間の持つ柔軟性(=思いやり)は、観光地を持続可能なものにする力となります。
この理論は観光地の課題を勉強することに適しています。しかし、願わくば、人間の可能性を信じ行動する人も増やしたいと思うのです。